「K2007」にハイブリッド式と電気式の成形機を出展
日精樹脂工業株式会社は、来る10月24日から31日まで、ドイツのデュッセルドルフで開催される
「K2007」において、ハイブリッド式射出成形機「PNX40‐5A」と、電気式射出成形機「NEX50‐5E」の展示実演と共にナノマテリアル事業の技術展示を行います。
◎出展機種概要
1.ハイブリッド式射出成形機「PNX40‐5A」
「PNX40」は、型締力392kN(40トン)タイプで、ハイブリッド式成形機はヨーロッパでは初公開です。
会場では、バーフローによる連続安定成形を実演します。
日精のハイブリッド式成形機の最大特長は、革新的なXポンプシステムを採用した「ハイブリッドXポンプシステム」です。この「ハイブリッドXポンプシステム」は、成形機の駆動源にサーボモータ駆動技術と油圧駆動技術を組み合わせた一般のハイブリッド式とは全く異なった独自のシステムとなっており、サーボモータの回転数制御によって、必要な時のみモータが駆動(必要の無い時は停止)する方式です。
この結果、当社油圧機と比較して最大約55%消費電力を削減でき、さらに、従来の油圧機に比べエネルギー効率が大きく改善されたことで、作動油温度の上昇が抑えられ、冷却水の削減も可能となり、その結果、クーリングタワーなどの冷却水設備費や管理費のコスト低減も可能となります。
このほか、次のような機能アップを実現しています。
| (1) |
射出立ち上がり時間は電気式成形機と同等の高応答。 |
| (2) |
射出速度は、フルクローズド制御を用い、極低速領域である1mm/秒の安定制御を実現し、射出速度は最大550mm/秒仕様(PNX40‐2A)。 |
| (3) |
サーボモータ駆動により、電気式とほぼ同等の低騒音。 |
| (4) |
電気式成形機よりも低価格。 |
また、型締機構は、販売台数1万台の実績を誇る油圧式FN(PN)シリーズと同様の直圧型締方式を採用しています。
主な特長は、
| (1) |
正確な型締力をより均一に金型へ伝達。 |
| (2) |
低(適正)型締力の設定が容易であり、省エネ・成形機や金型の長寿命化・ガス逃げやショートなどの不良対策に有効。 |
| (3) |
型締機構の長期的な平行度維持。 |
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型厚の大きな金型(深物成形、ホットランナ、スリープレート)に有効。 |
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多種少量生産における金型交換の段取り時間の短縮。 |

▲PNX40-5A |
2.電気式射出成形機「NEX50‐5E」
当社の主力機種である電気式射出成形機「NEXシリーズ」の型締力490kN(50トン)タイプです。
会場では、2.5インチの薄型導光板2枚取りをサイクル時間8秒台のハイサイクル成形で実演します。
NEXシリーズの主な特長は、型締力自動補正機能と高精度計量制御を標準装備していることです。
型締力自動補正機能は、「直圧的トグル機構」を実現するために開発したもので、永年、日精がこだわってきた直圧式型締機構に関する技術蓄積を有効活用し、トグル式型締機構を直圧式型締と同じ感覚で使用できる機能です。
本機能は、トグル式型締において、成形機の自動運転や連続運転中に金型などの温度上昇によって、変化した型締力を自動的に補正し、また、自動運転中でも型締力の変更を可能とした機能です。
本機能の特長は、(1)成形中や成形条件出しの最中に、直圧式型締と同じ感覚で型締力の変更が可能です。(2)タイバーシャフト温度が恒温になる前から量産に移行でき、成形品の歩留まりが改善されます。(3)過剰な型締力設定が不要なので、金型の初期精度を長期に維持できます。(4)金型保護機能(低圧型締)が大幅にアップし、超薄物異物検出が可能です。
本機能を搭載したことで、ハイサイクルや精密成形に適した本成形機の型締機構「フラットクランプ」の性能が一段と向上しました。
高精度計量制御は、成形時に高精度な計量を実現する「プレパック」と「精密計量」のどちらか一方の制御モードを選択できるものです。
「プレパック」は、標準のスクリュによる制御が可能であり、(1)計量密度や射出体積を一定にし、逆止弁の応答を安定させます。(2)粉砕材や材料のロットによるバラツキなどの場合に有効です。(3)適正型締力工法や型締力を極限まで下げたい場合に効果を発揮します。
「精密計量」は、ハイサイクル成形時の高速スクリュ回転の場合などに有効で、計量停止位置をより安定化させます。

▲NEX50-5E |
3.「ナノマテリアル事業の技術展示」
9月から上越工場において開始した、カーボンナノチューブ(CNT)を代表とするナノ素材と樹脂の複合化技術をベースにした新規事業です。この事業は、鉄の2倍の強度と銅の5倍の電気・熱特性を有するスーパー素材のCNTと樹脂による高機能複合材料の開発・製造・販売ならびに複合材を用いた射出成形加工品の製造・販売で、自動車関連をはじめ電子・精密機器、光学、医療等の幅広い分野で応用可能な技術です。今回、CNTを用いた高機能樹脂複合材料のサンプル展を行います。
日精のブースは、HALL13 13/D76。
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